
戦いの場で個人を識別するために用いられていたのぼり旗は今では商用で宣伝のために使われるようになりました。旗の色、設置方法などの工夫で宣伝効果のアップが期待されています。

日本の旗の歴史は大変古いです。
最も古い記録として中国の「魏志倭人伝」に取り上げられているほどです。
卑弥呼に贈られた戦うための旗がその起源とされています。
また、信仰的な要素も持ち合わせているという記録が日本書紀にも残されています。
旗は戦いと信仰、2つの要素を持ち合わせた存在となったのです。
そして時代の流れと共にその姿を少しずつ変えていき、私たちの知るのぼり旗も誕生しました。
のぼり旗も旗の一種です。
のぼり旗が多く用いられたのは戦国時代ですが、このとき旗に期待されていたのは自分の活躍を認めてもらうために「個人を識別すること」でした。
また、それ以外にも「戦況を知る」という効果もありました。
現在でも使われることがある「旗色が良い」や「旗色が悪い」あるいは「旗を挙げる」「旗を立てる」も本来は戦況を意味するところからきています。
このように戦いとは切っても切り離せないのぼり旗でしたが、戦国時代が終わると共にその存在は薄れていってしまいます。
戦いを象徴する効果が大きかったのですからそれも仕方ないのかもしれませんね。
ただ、これは戦いの要素に限ったことで信仰の要素の方ではずっと使われていました。
祭礼や神社、鯉幟として現在にも伝わっているのがそれです。
信仰的に使われることがすっかり多くなってしまっていたのぼり旗が、現代になって再び活躍の場を与えられることになります。
もちろん、戦いのためではありません。
広告としての利用が急増していったのです。
色鮮やかなのぼり旗はそれだけで人の目を引き付けてくれます。
遠くからでもその効果が期待できるのです。
また、宣伝だけではなく商品そのものであったり、セールやイベントをしているというアピールをすることもできるのです。
また、設置も店の入り口だけとは限りません。
駐車場にも設置することが可能なのです。
複数本をまとめて設置することでインパクトを与えることもできます。
かつては戦いの象徴であったのぼり旗は今や商業利用が大変増加していて、設置することで集客効果がアップすることが期待されている存在なのです。